岩手1区、立民県連動けず 新人擁立目指すも係争中の前議員に公認

 衆院選(31日投開票)の岩手1区で、立憲民主党岩手県連が身動きできずにいる。政治資金を巡り前議員と係争中のため新人の擁立を目指したが、党本部は前議員を公認。新人は比例代表東北ブロックから立候補したものの、大票田の1区では目立った活動のないまま終盤戦に突入する。

岩手3区に積極的に入り、聴衆と握手を交わす横沢参院議員(右端)=22日、奥州市

 前議員は公示された19日以降、選挙区の盛岡市、紫波町、矢巾町で街頭演説を繰り返し、聴衆とも丁寧に会話を交わす。だが、近くに県連関係者の姿は見当たらない。

 対照的なのは2、3区。県連副代表の木戸口英司参院議員(岩手選挙区)、横沢高徳参院議員(同)が連日入り、マイクを握る。2区では政党車両1台を専用車にし、3区では地元選出県議や後援会がフル稼働している。比例に回った新人は、2、3区を中心に回る日程を組む。

 木戸口副代表は1区での対応に関し、15日の県連常任幹事会後の記者会見で「前議員や他党への支援は決議しなかった。『反自民』でそれぞれの判断に任せる」と語った。

 選挙戦に入り、1区の前議員と元々近しい関係にある立民の県議や市議は勝手連的に応援。前議員と距離を置く一部は共産党新人の支持に回っているとみられるが、大きなうねりにはなっていない。

 小沢一郎県連代表は13日の記者会見で、前議員を公認した党本部の決定を受け入れる考えを示した上で「公認は承服できないが衆院選が目前に迫る中、党内が割れているかのような印象を与えることは控えなければならない」と強調した。

 政権交代を掲げる衆院選で最悪の分裂選挙は回避したものの、主体的に戦えない1区。ある県連関係者は「選挙後、どんな展開が待っているのか。考えるだけで頭が痛い」と嘆く。

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