宮城4病院再編 住民が労組が、仙台で反対の声上がる

加藤局長(左)に要望書と署名簿を渡す阿部会長

仙台赤十字移転、反対署名1525筆を市に提出

 仙台医療圏の4病院を再編する県方針を巡り、仙台市太白区八木山南地区の住民有志は25日、地元の仙台赤十字病院の移転に反対するよう、郡和子市長に求める要望書と署名1525筆を市に提出した。署名数は地区住民の6割に当たる。

 村井嘉浩知事は仙台赤十字病院と県立がんセンター(名取市)を統合し、名取市に新病院を開設する再編案を示す。移転に反対する住民9人が市役所を訪れ、八木山南地区社会福祉協議会の阿部利美会長(73)が加藤邦治健康福祉局長に要望書と署名簿を手渡した。

 八木山南連合町内会の酒井正会長(72)は「地区は高齢化が進み、病院は近くになければならない。交通アクセスのいい仙台だからこそ患者や家族が通える」と強調した。吉田邦男副会長(80)は「仙台医療圏全体を考えるためにも、県にはデータを示し、丁寧に説明してほしい」と訴えた。

 加藤局長は「市民、県民の意見を反映して議論を進めるべきだと、県に繰り返し求めたい」と応じた。

 住民有志は県や仙台赤十字病院にも要望書と署名簿を提出するという。

通行人に署名を呼び掛ける関係者

「東北労災病院を守る会」患者らと設立へ

 仙台圏4病院の再編方針で、県立精神医療センター(名取市)と合築して富谷市への移転を県が検討する東北労災病院(仙台市青葉区)の労組関係者ら有志は25日、県庁で記者会見し、現地存続を訴える新組織を12月に設立すると発表した。

 組織名は「東北労災病院を守る会」で、患者や近隣住民、医師らで構成。結成総会を12月12日に青葉区のアエルで開き、活動への賛同を呼び掛けるという。

 会見では、同病院の職員アンケート(回答数約220)で、富谷市に移転した場合、約7割の人が離職せざるを得ないと答えたと報告。同席した県医労連の担当者は「近隣にあったJCHO仙台病院の移転、高齢化の進展を踏まえれば、(現地での)医療需要は増す」と指摘した。

 会見後、県医労連などは4病院再編に反対する署名活動を青葉区一番町で実施。署名した太白区の自営業女性(75)は、心臓に持病がある夫(82)が労災病院に通院しているといい、「移転すれば、通院先を変えなければならない。今以上に大変になる」と懸念した。

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