(130)道が野にひらけて兎いま光/神野 紗希(1983年~)
少し説明が難しい、感覚的な句です。まっすぐに続く道は、両側が建物や街路樹で立て込んでいる想像をしました。進んでいくとぽっかりと広い野原に出て、遠くに兎(うさぎ)が一匹たたずんでいます。兎は冬の光に輝…
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