閖上にキャンプエリア開設 復興感じるアウトドアの場に<名取ウイーク>

野営場にテントを張り、まきを割る家族連れらのグループ

 宮城県名取市閖上東の名取トレイルセンターに今秋、野営場が開設された。長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」(八戸市-相馬市)のハイカーに加え、観光客らもキャンプに活用できる。周辺一帯は東日本大震災の津波被災地。海近くでのアウトドアレジャーを通して復興や防災に思いを巡らす場になりそうだ。

 センター敷地の芝生に約2640平方メートルの野営場エリアを整備。フリーテントサイトと、テントのそばに車を止められるオートキャンプサイトがある。副センター長の板橋真美さん(48)は「旅行者や地域住民も利用し、旅の話などで交流してほしい」と語る。

 周辺には市サイクルスポーツセンター、ゆりあげ港朝市、かわまちてらす閖上など行楽スポットが多い。板橋さんは「食材を買って海鮮バーベキューができる。夜は静かで波の音を聞きながら過ごせる」と楽しみ方を提案する。

 飛行機が仙台空港を離着陸する光景や遠くの市街地も目に入る。一般的なキャンプ場とは一風異なる環境だ。11月下旬に利用した仙台市若林区の会社員伊東正人さん(46)は「木々に囲まれた中ではなく、まちの周辺にテントを張るのもいいなと感じる。店も近いのでキャンプ初心者に向きそう」と語った。

 みちのく潮風トレイルは、沿岸被災地を歩いて支援するのが狙い。センター近辺の市震災復興伝承館や震災メモリアル公園などをキャンプ中に散策し、被災の規模や教訓を学び取ることもできる。板橋さんは「宿泊しながら震災の記憶に触れれば、復興や防災について初めて分かることもあるのではないか」と話す。

 野営場は試験的に利用してもらうプレオープンの段階。正規オープンは来年4月の予定。宿泊の予約や料金の確認などはウェブサイトから。連絡先はセンター022(398)6181。

野営場のウェブサイト
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