宮城大食産業学群の西川正純教授(水産利用学)の研究室が名取市閖上特産のアカガイについて、貝を開けずに身の色を判別する技術の開発に取り組んでいる。一時期、原因不明の品質悪化で苦情が相次いだこともあって、先端技術を活用し、かつて質、量ともに「日本一」と称されたブランドの再興を後押しする。
アカガイ漁師11人でつくる閖上赤貝組合は5月、近赤外線を利用し、貝殻を壊さず身の色を見分ける検査装置を導入した。宮城大生が今秋から定期的に閖上魚市場を訪れ、出荷可能な身の色の基準を決めるため、試験を繰り返している。
技術が確立すれば身の色が良いアカガイだけを出荷することができ、ブランド力の維持向上につながると期待される。今後は身の色が悪いアカガイを海に戻して蓄養し、色の回復を図ることも視野に入れている。
技術開発は2017年ごろ、アカガイの身の色が黒ずむなど悪化し、東京の仲卸業者などから苦情や返品が相次いだのがきっかけだった。原因は不明。閖上赤貝組合の出雲浩行組合長(57)がアカガイのブランド再生を支援してきた西川教授に相談し、プロジェクトが動きだした。
西川教授は、近赤外線でサバの脂が乗っているかどうかを調べる検査装置の応用を思い付いた。農林水産業みらい基金の助成事業に選ばれ、導入にこぎ着けた。画像解析システムも備え、割れたアカガイを自動で選別できる。
西川教授は導入済みの重量分別装置などと組み合わせることで、高品質のアカガイだけを出荷できると見込む。西川教授は「ブランドには一定した品質と安定した供給量が必要。閖上のアカガイは将来、輸出も可能になる」と見据える。
閖上赤貝組合は今年、資源管理の一環で、アカガイの種苗生産にも挑戦している。出雲組合長は「ブランド価値を高めながら『幻のアカガイ』と言われないよう、次の世代に残していきたい」と話す。
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