(139)音楽のあらざる部屋の寒さかな/中村 正幸(1943年~)
雪の降る外の寒さ、暖房の消えた部屋の寒さ、いろんな状況がありますが、これは音楽がない部屋の寒さです。人の心を温める音楽は、最も原始的な娯楽の一つ。自分の好きな曲も、テレビからなんとなく聞こえる歌でも…
関連リンク
- ・(138)童貞聖マリヤ無原罪の御孕りの祝日と歳時記に/正木 ゆう子(1952年~)
- ・(137)寒苺病を生くるまた愉(たの)し/石田 波郷(1913~1969年)
- ・(136)ストーブにかざす十指を開ききる/金子 敦(1959年~)
- ・(135)憂きことを海月に語る海鼠かな/黒柳 召波(1727~1772年)
- ・(134)冬星鋭(と)し我ら流されて久し/藤野 武(1947年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。