(134)冬星鋭(と)し我ら流されて久し/藤野 武(1947年~)
「我ら」とは誰か。作者はいわゆる全共闘世代。今から半世紀前に、社会変革を目指す学生運動があった。皆で世の中を変えていこうと活動した仲間がいた。卒業後は長髪を切り就職、モーレツ社員と呼ばれながら高度経…
関連リンク
- ・(133)影を捨て冬夕焼へ鳥たちは/太田 うさぎ(1963年~)
- ・(132)冬蝶となりて遊びをもう少し/手塚 美佐(1934年~)
- ・(131)降る雪やここに酒売る灯をかかげ/鈴木 真砂女(1906~2003年)
- ・(130)道が野にひらけて兎いま光/神野 紗希(1983年~)
- ・(129)心中のにはかに暮るる枯蓮/井上 弘美(1953年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。