東北楽天、来季は1億円プレーヤー13人 歴代年俸10傑を調べてみた

 プロ野球東北楽天の2022年シーズンの陣容がほぼ固まった。支配下登録選手68人のうち、年俸1億円以上の選手は13人に上る。球団ができた05年は2人だった。この間、高額年俸選手の顔ぶれはどのように移り変わったか調べてみた。(編集局コンテンツセンター・佐藤理史)

東北楽天選手の歴代年俸10傑

創設時は岩隈1億8000万円

新規参入した初年の開幕戦(対ロッテ)を白星で飾り、笑顔で握手をする岩隈(中央)=2005年3月

【05年】

 新規参入1年目のチーム最高額は岩隈久志投手の1億8000万円。前年、近鉄でパ・リーグ最多勝(15勝)を挙げ、約3倍に増えた。2位の礒部公一外野手は1億3000万円。前年は26本塁打と活躍し、近鉄の選手会長として労使交渉にも奔走した。2人は分配ドラフトで、オリックスと近鉄の合併球団のプロテクトを拒否し、東北楽天入りした。

 他の創設メンバーは分配ドラフトでプロテクトから外れた選手と、他球団を戦力外となった選手で構成され、年俸は低めだった。

【06年】

 フェルナンデス内野手が2億円で契約した。ロッテ、西武での3年間の実績が買われた。07年も同額でトップだった。

【08年】

 山崎武司内野手が1億8000万円で最高額となった。39歳を迎える前年に43本塁打、108打点でリーグ2冠に輝き、オフに2年契約を結んだ。リック内野手は2年連続の打率3割が評価され、1億円に乗せた。

【09年】

 岩隈がトップに返り咲いた。前年に最多勝や沢村賞のタイトルを獲得し、3億円で3年契約を結んだ。当時のパ・リーグ投手の中でも最高額だった。

 ラズナー投手は1億円で新加入した。米大リーグヤンキースで先発陣の一角を担った右腕で、球団が獲得した初の本格的なメジャーリーガーだった。

【10年】

 田中将大投手が球団生え抜きで初めて1億円プレーヤーとなった。前年に15勝を挙げ、チームの2位躍進に貢献。1億8000万円でサインし、高卒4年目で大台を突破した。

 前年、首位打者に輝いた鉄平外野手は倍増以上の1億2000万円を勝ち取った。中日からフリーエージェント(FA)で加入した中村紀洋内野手は、2年契約の2年目のこの年、1億5000万円で更改した。

【11年】

 米大リーグから松井稼頭央、岩村明憲の両内野手が加入。ともに1億5000万円で契約した。

【12年】

 前年まで3年間、1、2位を占めた選手がチームを去った。岩隈は海外FAで大リーグに移籍し、山崎は中日に復帰した。

 代わってトップに立ったのは田中。前年は投手部門リーグ3冠、沢村賞を獲得し、オフに1億2000万円増の3億2000万円で更改した。ブルペンリーダーの小山伸一郎投手は1億円に乗せた。

【13年】

 メジャー434本塁打の大物ジョーンズ外野手が3億円で入団した。1億円で加入したマギー内野手とともに打線を引っ張り、球団初のリーグ優勝、日本一を果たした。

2005年の年俸10傑

連覇狙い大型補強を敢行

【14年】

 田中がポスティングシステムで米大リーグに移籍。連覇を狙う球団が大型補強を敢行した。

 メジャー通算150本塁打のユーキリス内野手と3億円で、オーストラリア代表左腕ブラックリー投手と2億円で、それぞれ契約した。ソフトバンクで5季プレーしたファルケンボーグ投手は2億円。鉄平とのトレードでオリックスから獲得した後藤光尊内野手は5年契約の4年目で、1億5000万円だった。

 優勝に貢献した嶋基宏捕手は、球団生え抜き野手で初めて1億円プレーヤーとなった。中継ぎでフル回転した青山浩二投手も大台に達した。

【15年】

 メジャー61本塁打のサンチェス内野手を2億5000万円で、広島で3季プレーしたミコライオ投手を1億5000万円で、それぞれ獲得した。エース則本昂大投手、全試合出場を果たした藤田一也内野手が1億円超で更改した。

【16年】

 ロッテからFAで加入した今江敏晃内野手が2億円の3年契約を結んだ。メジャー通算162本塁打のゴームズ外野手は2億円、速球右腕リズ投手は1億円で契約した。

【17年】

 西武からFAで岸孝之投手が移籍した。1年目2億2500万円、2年目以降3億円の4年契約を結び、19年までの3年間、トップの座を守った。ウィーラー内野手は来日3年目で1億円に達した。

【18年】

 年俸1億円以上の選手が前年から4人増えて11人となった。抑えの松井裕樹投手は高卒5年目で1億4000万円、中継ぎの福山博之投手は1億2000万円、ベストナインなどを受賞した銀次内野手は1億円で、いずれも大台に乗った。

 クライマックスシリーズ(CS)進出の原動力となったウィーラー、ペゲーロ外野手は2億円、ハーマン投手は1億円と大幅増で契約を延長した。

田中将は日本球界最高額に

日本球界最高の9億円で2年契約を結んでいる田中将

【19年】

 西武からFAで浅村栄斗内野手が加わった。1年目2億1000万円、2年目以降5億円の4年契約を結んだ。則本は7年総額21億円の大型契約を結んだ。長距離砲のブラッシュ外野手は1億2000万円で加入した。

【20年】

 浅村が5億円で最高年俸となった。ロッテからFAで鈴木大地内野手が加入し、1年目1億円、2年目以降2億円の4年契約を結んだ。米マイナーリーグの牧田和久投手は1億1000万円、ロッテから金銭トレードで移籍した涌井秀章投手は1億2500万円。松井裕は4年総額10億円で契約し、島内宏明外野手は9年目で1億円に到達した。

【21年】

 田中が米大リーグヤンキースから8年ぶりに復帰。日本球界最高の9億円で2年契約を結んだ。ブセニッツ投手は1億5600万円で2年契約した。

【22年】

 複数年契約の選手が上位を占め、ほとんど順位変動がなかった。16年に育成選手契約で入団した宋家豪投手は7年目で1億1000万円に届いた。新外国人のギッテンス内野手、マルモレホス外野手はいずれも約1億円ながら、上位10人に食い込めなかった。

 上位10人の年俸合計は05年が7億7100万円、優勝翌年の14年が18億800万円、22年が28億9600万円と年々膨らんでいる。
(金額は推定)

2022年の年俸10傑
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