閉じる

(157)今年また山河凍るを誰も防がず/細谷 源二(1906~1970年)

 北の最果てにまた冬がやってきました。この句は作者が開拓団に加わり、北海道で詠んだものです。およそ開墾に向かぬ湿地帯で、飢えと寒さのなか家族と生きてゆかねばなりません。山河という大きな規模で、雪が降り、氷が侵食し、凍てついていきます。それは大自然の力であり、人はおろか、動物も、神でさえも止めることは…

関連リンク

関連タグ

最新写真特集

秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

ライブカメラ