(154)種子といふ眠りを冬の長さとも/中原 道夫(1951年~)
秋になる実のその中の種は、土に埋もれて冬を越します。時期が来ればその暖かさで芽吹き、春の到来を教えます。「冬」という期間は、暦の上では日付があり、人々の中でも大体1月くらいまでは寒いよね、なんて決まっているかもしれません。しかし自然界にはそんな言葉はありません。種の形になってからの長い眠りを目覚め…
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