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(171)ゴリラごろ寝春待つでなく拗ねるでなく/西村 和子(1948年~)

 楽しい六音のリズムから句が始まります。春が待ち遠しくなるのは冬の終わり。晩冬の動物園でしょうか、柵の中ではゴリラが寝転んでいます。人間であるわれわれは、厳しい冬に耐えかねて雪解けの春が恋しくなりますし、ケンカして拗(す)ねてふて寝することもあるでしょう。しかし、ゴリラはそのどちらでもありません。動…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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