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(166)繭玉や人のこゝろのうつくしく/久保田 万太郎(1889~1963年)

 繭玉は、桑などの枝に紅白の丸めた餅や団子をさした小正月の飾り。また餅花とも呼ばれ、その年の養蚕の無事や豊作祈願も込められる。子どもの頃に宝船や千両箱などを模した飾りを付けて遊んだ記憶がある。万太郎には<まゆ玉や人のこゝろの照りかげり>という掲句と反対のような句もある。その波乱の人生からも、物事は決…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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