地域資源生かし脱メタボに貢献 宮城産大豆のプロテインアイス開発

 宮城県農業大学校と名取市のジェラート専門店「ナチュリノ」が、県産大豆の優良品種ミヤギシロメを使ったタンパク質豊富なプロテインアイスクリームを共同開発した。ほんのりとした甘さと優しい味わいが特徴で、試験販売時の評判は上々。開発に携わった関係者は「手軽においしくタンパク質を摂取できる」とPRし、通常販売を目指す。

ミヤギシロメを使ったアイス「うまっソイ!」

 商品は「うまっソイ!」。「うまい」「マッスル(筋肉)」「ソイ(大豆)」の意味を込めた。1個(100ミリリットル)当たり約10グラムのタンパク質が含まれている。エネルギーは188キロカロリー。

 大豆はタンパク質が豊富で、県内の2020年産の作付面積は全国2位の1万800ヘクタールに上る。ミヤギシロメは大粒で食味が良く、豆腐や煮豆などに用いられる。

 商品化のアイデアは、県農業大学校アグリビジネス学部2年榊原颯馬さん(20)=名取市=の卒論研究がきっかけ。県内でメタボリック症候群に該当する人の割合が高く、全国下位に低迷する課題を知り、地域資源を生かして「脱メタボ」に貢献したいと一念発起した。運動後のタンパク質摂取が脂肪燃焼に有効との文献報告も参考にしたという。

 県農業大学校とナチュリノは昨年5月ごろ開発に着手。試作を重ねた結果、(1)水に浸したミヤギシロメを破砕、加熱、ろ過して豆乳にする(2)フリーズドライ加工した上で粉末にし、アイスミックスに添加する―という製法にたどり着いた。

 うまっソイ!は昨年12月中旬、仙台市太白区のスポーツクラブを会場に、1個250円で約100個が試験販売された。

スポーツクラブで「うまっソイ!」を販売する榊原さん(右)=昨年12月15日、仙台市太白区

大豆感なく「あっさり、食べやすい」

 クラブで汗を流した後、アイスを味わった名取市のアルバイト男性(65)は「大豆感はなく、あっさりしていて食べやすい」と評価。若林区の主婦(41)も「普段は体のことを考えてアイスを食べるのは控え気味。タンパク質が取れてシェイプアップにつながるのならありがたい」と話した。

 体作りのためのプロテイン商品の原料は大半が海外産で、アイスタイプはほとんどないという。県農業大学校は今後、タンパク質の増量や味のバリエーションを検討し、県内のスポーツ施設での通常販売を目標に掲げる。

 榊原さんは「新型コロナウイルス下で運動不足の人が増えていると思う」と指摘。中学、高校時代の卓球経験を踏まえ「運動後の自分へのご褒美やデザートの感覚で食べてほしい。ゆくゆくはコンビニエンスストアやスーパーで売り出され、多くの人に手に取ってもらえたらうれしい」と話した。

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