青森、山形、福島3県が厳戒態勢 27日からまん延防止適用へ

飲食店への時短要請など、さらなる対策を呼び掛ける三村知事=25日午後8時40分ごろ、青森県庁

青森、弘前市の全飲食店に時短要請

 新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置が適用される青森県は25日、危機対策本部会議を開き、対象地域に指定した弘前市内の全ての飲食店に、午後8時から翌日午前5時まで営業しないよう要請することを決めた。時短営業に応じた店に協力金を支給する。

 飲食店のほか、結婚式場、カラオケボックスなども対象となる。酒類提供は原則認めず、感染対策に取り組む県の認証店に限り、一定の時間帯のみ提供できる。一つのテーブルへの案内を4人以内にすることなども求める。

 協力金は売上高などに基づき算出し、1日当たり3万~20万円、認証店が酒類提供する場合は2万5000~20万円。

 弘前市では1月に入り感染が急拡大。県によると、17~23日の人口10万人当たりの新規陽性者は県全体で106・7人に対し、同市は226・6人と突出する。本部会議で三村申吾知事は「感染拡大に歯止めがかからなければ、医療が逼迫(ひっぱく)して日常生活を営む上で必要な社会機能を維持できなくなる」と危機感をにじませた。

 県内にまん延防止等重点措置が適用されるのは初めて。県による時短要請としては、新型コロナ特別措置法に基づく昨年4、5月の青森市、同9月の八戸市に続き3回目となる。

 県は25日、協力金関連経費21億2700万円を増額する本年度一般会計補正予算を専決処分した。

山形県危機対策本部の会議で、マイクを持って重点措置の方針を説明する吉村知事=県庁

山形、県立高校の部活動を制限

 山形県は25日、政府から新型コロナウイルスまん延防止等重点措置の適用を受け、山形、鶴岡、酒田、三川、庄内、遊佐の3市3町を重点措置対象地域に指定したと発表した。27日から2月20日までの期間中は、対象と想定する約2300の飲食店に営業時間短縮などを求める。県内への重点措置適用は初めて。

 県独自の新型コロナ対策認証施設には酒類の提供を認めるものの、午前5時から午後9時までの時短営業を要請。非認証施設には酒類を提供しないことや午後8時までの時短営業を求める。1日当たりの協力金は認証施設が4~11万円、非認証施設が3~10万円。会食は1テーブル4人以内、利用は2時間以内とするよう促す。

 県民に対しては、ビジネス、受験などを除く不要不急の往来の自粛を求める。県立高校などの部活動も平日の週4日、各90分以内の活動に制限。幼稚園、保育所に対しては、社会機能を維持するため原則として開所するよう要請する。

 県内の宿泊施設の利用料金を割り引く「やまがた冬割キャンペーン」は重点措置対象区域内の県民や宿泊施設を一時対象外とする。隣県の宮城、秋田からの予約も停止し、2月2日以降は割り引きも行わない。区域内の県有施設は開館時間を短縮するか休館とする。

 方針を決めた県危機対策本部会議で、吉村美栄子知事は「これ以上の感染拡大を何としても食い止めるため、県民一丸となって難局を乗り越えたい」と協力を求めた。

県の対策会議で不要不急の外出自粛を呼び掛けた内堀知事(奥右端)

福島、大声出すイベント上限5000人

 新型コロナウイルスまん延防止等重点措置適用を受け、福島県は25日、南相馬、福島、郡山、いわき、会津若松の5市を重点措置対象地域に指定、飲食店の営業時間の短縮や大規模施設の人数制限などを求める対策方針を決定した。期間はいずれも1月27日~2月20日。

 県の認証飲食店への時短要請では、酒類提供を終日自粛して営業時間を午後8時までにするか、酒類提供を午後8時までにして午後9時閉店にするかを事業者が選べる。非認証店は午後8時までの営業と酒類提供の終日自粛が求められる。いずれも要請に応じた場合、協力金が支給される。

 延べ床面積1000平方メートル以上の大規模施設について入場人数の管理や制限を求めるが、運用は管理者に委ねる。イベント開催は県の安全確認を受ければ上限2万人、収容率100%まで認める。大声を出すイベントは上限5000人、収容率50%にしてもらう。

 24日時点の確保病床の使用率は39・1%で、じわじわと上昇が続く。直近1週間の人口10万人当たりの療養者数は55・42人、新規陽性者数は過去最大の51・06人となっており、2つの指標はレベル3(対策強化)の水準を超過している。

 県の対策会議後に記者会見した内堀雅雄知事は、26日に公表する25日判明分の新規感染者が1日当たりで過去最多の300人超となる見通しを説明。「オミクロン株はこれまでにない感染力だ。日に日に状況が悪化しており、重点措置区域の拡大も適時適切に判断していく」と述べた。

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