「記憶の素描」(4)連続する地形-石沢麻依(芥川賞作家)
年が明けた頃、山歩きが好きな「緋山(ひやま)」さんとイェーナの街の中、ばったりと顔を合わせた。コートの中まで凍る風が吹き抜け、身体が透明になったのではないかと思うほど寒い昼下がりのことである。寒さに背を丸めたりせず、赤い毛糸帽子を被(かぶ)った彼女は、直線的な姿勢と足取りで歩いていた。「緋山」は、…
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