(202)なにはともあれ山に雨山は春/飯田 龍太(1920~2007年)
一見平凡で当たり前のようなことに、命を吹き込む句である。ざっくりとした詠み方だが、山麓に暮らした作者ならではの視座がある。山に雪ではなく雨が降ってきたことに、春の訪れを感じる。「なにはともあれ」とゆ…
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