太宰文学サロンにブックカフェ 書棚も充実しリニューアル 東京・三鷹

「ブックカフェ」機能を持たせてリニューアルした太宰治文学サロン

 青森県五所川原市出身の作家太宰治(1909~48年)が晩年に住んだ東京都三鷹市に立地する資料展示施設「太宰治文学サロン」が1日、新たに「ブックカフェ」機能を持たせてリニューアルオープンする。28日に報道機関向け内覧会があり、遺族と研究者から同市に寄贈・寄託された書籍を収納する本棚や読書スペースが公開された。

 新設の本棚には太宰の長女津島園子さん(41~2020年)と、半世紀にわたって太宰を研究した山内祥史さん(1932~2017年)の蔵書計約1500冊を収める。文学全集や人物論、作品論、原作映画のパンフレットなどが並ぶ。

 太宰が訪れた銀座のバー「ルパン」を模したカウンターやテーブルに10席程度を設け、来館者が蔵書を自由に手に取れるようにした。青森県産リンゴジュース、三鷹市産コーヒーや焼き菓子なども販売する。

 三鷹市は没後60年と生誕100年を記念して08年3月、太宰が通った酒店「伊勢元」跡地に無料の文学サロンを開設した。20年12月には、サロン近くの市美術ギャラリー内に自宅を再現した「太宰治展示室」を整備。市内の仕事場跡や墓所を案内するイベントを展開するなど太宰文学の発信地としてのPRに力を注ぐ。

 河村孝市長は「太宰を歩いて知る拠点にしたい。三鷹と青森の住民交流会も開きたい」と思い描く。

 太宰の孫で衆院議員の津島淳さん(比例東北)は「作品が読み継がれていく場所ができ、感激している。ここに来た人が青森へ思いをはせ、足を運んでもらえたらうれしい」と語った。

リニューアルした「太宰治文学サロン」
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