若き太宰の「落書き」、Tシャツやバッグに 青森・中泊の団体製作

太宰の落書きをプリントしたグッズ

 青森県中泊町の有志団体「社中」は、作家太宰治が旧制弘前高(現弘前大)時代に描いた落書きをモチーフにしたTシャツなどのグッズを製作した。太宰の子守だった越野タケさん(故人)が中泊町にゆかりがあることから、若かりし太宰のユニークな一面を掘り出し、新たな観光コンテンツにつなげる。

 タケさんは7年近く太宰の子守を務め、結婚を機に中泊町に移住。小説「津軽」では、太宰と30年ぶりに町内で再会を果たす場面が描かれ、全国の太宰ファンが町を訪れている。

 グッズはTシャツやフード付きパーカ、トートバッグの3種類。英語と修身の大学ノートに所狭しと太宰が落書きした人の横顔や和服姿の男性の絵をプリントした。

 中泊町小泊地区の住民を中心に町おこしに取り組む社中は昨年12月ごろから太宰をテーマにしたグッズ製作を模索。デザイン担当の松谷宗展さん(38)が、ネットニュースで見つけた太宰の落書きのデザイン性に引かれた。

 松谷さんは「今のアニメにも近いタッチで驚いた。自分の学生時代のように授業中に落書きをしたりサインを考えたりしていたと思うと親しみを感じる」と言う。太宰の子孫やノートを所蔵する弘前大付属図書館の許可も得ており「公認」グッズとして販売する。

 今後は缶バッジも製作予定。売り上げの一部は町内の海岸の清掃活動に充てる。代表の長谷川大輔さん(38)は「太宰の落書きを通じて観光客を町内に呼び込み、若い世代にも知ってもらいたい」と話す。

 グッズは受注販売で、ネットショップ「BASE」とフェイスブックで購入できる。同町の「小説『津軽』の像記念館」でも近く販売を始める。

 Tシャツ(4100円)とパーカ(5860〜6660円)は柄やサイズ、色が複数ある。トートバッグ(2480円)も柄が4種類から選べる。連絡先は同記念館0173(64)3588。

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