鉄道旅行作家の種村直樹さん(1936~2014年)の遺品が、青森県五所川原市の津軽鉄道津軽飯詰駅で保存、展示されることになった。地域を盛り上げようと、住民グループ「飯詰を元気にする会」が運営を買って出た。開設を記念した式典が13日、現地であり、遺族や愛読者、地元関係者ら約70人がテープカットして祝った。
駅の事務室、宿直室を「レイルウェイ・ライター種村直樹 汽車旅文庫」として改装。著書や鉄道、旅行関係などの蔵書約3200冊が並ぶ。都内の個人事務所に掲げてあった看板や、愛用の机も展示している。
式典で津軽鉄道の沢田長二郎社長は「文庫がたくさんの人の出会いの場になり、末永く愛されてほしい」とあいさつ。種村さんの長女伏見ひかりさん(54)=埼玉県=は「事務所の雰囲気はそのままで、窓の外には岩木山と津軽平野が広がっている。東京よりずっといい」と目を細めた。
津軽飯詰は飯詰地区の代表駅で、1930年の津軽鉄道開業とともに設置された。24時間交代で駅員が勤務した時期もあったが、2004年に行き違い設備を廃止して無人となり、築91年の木造駅舎は待合室を除いて閉鎖された。
元気にする会が、駅舎内の鉄道資料館を運営していた縁で、文庫創設が決まった。書棚の製作や資料整理には近くにある東北職業能力開発大学校の青森校と、同校の秋田校(大館市)が実習として協力した。
会の代表岡田千秋さん(80)は「全国にファンがいる種村さんの力を借り、鉄道で地域を訪れる人を増やしたい」と話す。
開館は毎月第3日曜日の午前9時半~午後3時。入館無料。
[たねむら・なおき]1936年、大津市出身。京大法学部卒。毎日新聞記者を経て73年にフリーライターとなり、鉄道などの公共交通機関を題材に、ルポルタージュや推理小説を執筆した。主な著作は「鉄道旅行術」「気まぐれ列車」。2014年、78歳で死去した。
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