宮城県柴田町出身の靴職人三沢則行さん(41)=東京都=が、53カ国の職人やメーカーなどがエントリーした靴の国際コンクール「Global Footwear Awards 2021」で総合優勝を果たした。出品したのは、コロナ下で新たに取り組んだアート作品で、日本人初の快挙。受賞を喜ぶ三沢さんは「アート作品と靴作りのいずれも極めていきたい」とさらなる高みを目指す。
総合優勝したのは、芸術部門に出品した「足の巣」と題した作品。ハイヒール用の硬い牛革を何層にも貼り重ね、ハイヒールを履く女性の足回りを空間ごと表現した。世界的なブランドのデザイナーらが審査員を務め、「品格があり、靴の新しい解釈を示した」と高い評価を得た。
作品には、コロナ禍による暮らしの変化を投影。靴を履いて外出する機会が極端に減る中、三沢さんは「履かなくても靴を楽しめるものを」との思いを込めた。
制作には2020年夏ごろに取り掛かり、約3カ月かけた。地中のアリの巣を断面で見るようなイメージで制作を開始。体調を崩し作業を中断した後、甲側の上部を鳥の巣のような空間にする「破調」を組み入れ、より印象的な作品に仕上げた。
東北学院大卒業後、オーストリアの工房で伝統的な靴作りを学んだ三沢さん。10年にはドイツの国際コンテストで最高賞を獲得。都内で工房を開いて革靴の注文を受ける傍ら、靴作りの技術を生かしたアート作品の制作を続ける。
皇室行事で使われる靴や、東京五輪開会式でパフォーマンスを披露した仙台市出身のタップダンサー熊谷和徳さんのタップシューズなども手掛ける三沢さんは、今回の受賞を「国際的に認められ、うれしい」と素直に喜ぶ。それでも「今回がゴールではない。履くための靴とアート作品の双方で得たアイデアを生かし、それぞれでさらなる高みを目指す」と先を見る。
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