東日本大震災の復興道路として国が整備した三陸沿岸道で、宮城県気仙沼市の「気仙沼湾横断橋」(全長1344メートル)が開通して6日で1年となった。横断橋を含む気仙沼港-唐桑半島インターチェンジ(IC)がつながり、県内の三陸道は全線が開通。高速網充実の効果が表れる一方、十分な活用を図る上でなお課題を指摘する声もある。(気仙沼総局・鈴木悠太)
「信号に煩わされずスムーズ。運行時間が短縮し、運転手の精神的負担も軽減された」。大船渡市から毎日、水産物などを気仙沼市に運ぶ宮城エキスプレス(石巻市)。上山裕子気仙沼営業所長は横断橋や延伸のメリットを実感する。
運転手が休憩を取りやすくなり「労務管理上もプラス」という。新型コロナウイルス下で物量は伸び悩むが、収束後は時短効果を生かし首都圏や関西方面への出荷拡大を見据える。
唐桑や大島方面から市南部への通勤・通学、救急車や消防車の利用も見られる。気仙沼・本吉地域広域行政事務組合消防本部の飯味克彦消防次長は「旧市街地を避けられ迅速な出動につながっている」と語る。石巻市の病院への搬送や、国道が走行不能時の代替路線としても役立つという。
東北地方整備局仙台河川国道事務所が昨年10月に実施した調査では、気仙沼港-唐桑半島IC間と、並行する国道45号を合わせた交通量は、国道のみだった2年前の約1・2倍に増加。気仙沼観光コンベンション協会の臼井亮(まさる)事務局長は「コロナ下でも観光誘客は健闘した」と振り返る。
半面、仙台圏が近くなって日帰り客も増えたのが悩み。「これから横断橋を渡りに来る人も多いはず。流行のアウトドアなど多彩な魅力発信で宿泊につなげたい」と話す。
三陸道の構造上の課題として、北か南方面の一方にしか乗り降りできない「ハーフ方式」と呼ばれるICの多さも挙がる。市内のIC数は三陸道全線で最多の10カ所に上るが、うち8カ所がハーフのため戸惑う利用者は少なくない。
菅原茂市長は1日の定例記者会見で「この1年はコロナの影響もあった。今後の交通量から各ICのフル化の必要性を見極め要望を検討したい」と述べた。
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