「ベラルーシとの歴史重い」 宮城・友好協会長、交流継続願う

 ロシアのウクライナ侵攻に協力するベラルーシを巡り、首都ミンスク市との国際姉妹都市の解消を求める声が仙台市に寄せられていることに関し、宮城・ベラルーシ友好協会の天江新六郎会長(81)は7日、河北新報社の取材に「50年にわたる市民交流の歴史に思いをはせてほしい」と述べ、友好関係の継続を願った。

仙台国際ハーフマラソン大会前の歓迎イベントで、ベラルーシ選手団から特産品をプレゼントされる郡市長(左)=2019年5月、仙台市役所

 天江会長は「姉妹都市を継続するかどうかは市や市議会が決めること」とした上で「ベラルーシの国民全員が侵攻に協力しているわけではない。国同士の争いごとと、市民レベルの交流は分けて考えるべきではないか」と強調。姉妹都市を見直す場合も即時解消ではなく、交流の一時休止にしてはどうかと提案した。

 仙台市とミンスク市の国際姉妹都市の提携は1973年に始まった。天江会長によると、チェルノブイリ原発事故を受けて仙台市は91年から5回、ミンスク市の医師計10人を市立病院に受け入れ、医療機器を現地に提供した。93年には保養のため、ミンスク市の子ども約10人を仙台に迎えた。

 東日本大震災後は2012年にベラルーシが被災地支援として、仙台の小学生32人をミンスクに招待し、現地の子どもと運動会や音楽会を楽しんだ。その後も県内とベラルーシの高校生が相互訪問を続けてきた。

 毎年5月の仙台国際ハーフマラソン大会には第1回(1990年)以来、ベラルーシの選手が参加する。2021年は東京五輪に出場したベラルーシの新体操チームが白石市と柴田町で合宿し、交流を深めた。

 天江会長は「遠い国だったベラルーシとの距離が縮まり、結び付きが強まったところだった」と唇をかみ「今後、ロシアやベラルーシの政権が代わることもあり得る。これまでと、これからの市民交流を長い目で捉えてほしい」と訴えた。

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