仙台市教委、小1いじめ「重大事態」 同級生から暴行受け不登校に

仙台市役所

 仙台市青葉区の小1男児が昨年12月に校内で暴行を受けて4週間のけがを負った後に不登校になったとされる事案があり、市教委がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」として調査を進める方針を決めたことが15日、分かった。

 保護者などによると、男児は昨年12月15日、昼休みに同級生1人に廊下で転ばされ殴られた。その後、トイレで同級生8人から胸や下腹部を殴られたり蹴られたりした。病院で全身打撲と急性ストレス反応疑いとの診断を受けた。

 再発防止を求めた保護者に対し、学校側は今年1月、児童への聞き取り結果として「遊びの延長」「(被害男児から)暴力を受けた子もいる」と説明。いじめはあったが悪質性はなかったという認識を示したという。保護者は納得せず、市教委に対応を求めた。

 男児は暴行翌日から登校しておらず、市教委は欠席日数が文部科学省が指針で定める「30日間」を超えたのを踏まえ、法に基づく重大事態に当たると判断した。今後、学校に第三者による調査委員会を設け、暴行事案の確認などを進める。

 保護者は「すぐに重大事態として取り組むべきだった」と学校側の対応を批判。警察に被害届を提出したといい「子どもは恐怖で登校できない日が続いている。しっかりと調査し、実態を正しく確認して説明してほしい」と話す。

 市教委は対応の遅れを認めた上で「事実確認に時間を要した。当初からいじめという認識は学校側にもあった」と説明する。郡和子市長は15日の定例記者会見で「いじめや暴力行為は許されざる行為。適切に、迅速に対応していかなければならない」と語った。

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