仙台市民意識調査 いじめ対策「評価しない」過半数

 河北新報社が実施した仙台市政に関する市民意識調査で、市のいじめ問題への取り組みに対し「評価しない」との回答が5割を超えた。郡和子市長が1期目公約の「一丁目一番地」に据え、いじめ防止条例の制定などを実現したが、市民は取り組みは道半ばと厳しく評価した。郡市長自身の支持率は66・3%に達した。

郡市長の支持率6割超す

 いじめ問題への取り組みの評価と郡市長の支持率はグラフの通り。

 いじめ対策を「ある程度評価する」は39・0%、「とても評価する」は2・4%だった一方、「あまり評価しない」が45・1%、「全く評価しない」が7・7%を占め、評価を上回った。

 性別・年代別に見ると、「あまり評価しない」「全く評価しない」は29歳以下の男性が最も多く、合わせて76・9%に達した。40代女性が次いで多く計72・6%だった。いじめ問題を比較的身近に捉える若い世代や子育て世代が、市の取り組みに不満を抱いている。

 一方、「ある程度評価」「とても評価」は70歳以上が最も多く、女性は56・1%、男性は52・4%となった。年代が上がるにつれ、評価が増す傾向にあった。

 郡市長を支持するかどうか尋ねた結果は「大いに支持」が10・2%、「ある程度支持」が56・1%に上った。「あまり支持しない」は21・4%、「全く支持しない」は8・3%だった。

 郡氏を支持するのは男性60・8%に対し、女性が71・3%と約10ポイント上回った。年代別では70歳以上の80・3%、60代の70・1%、50代の71・7%が支持し、特に高年齢層からの人気が際立つ。支持が最も弱い40代でも51・1%を占めた。

 支持政党別では自民の63・9%、無党派層の66・0%が郡氏を支持する。自民は2017年の前回市長選で対立候補を支援した。立憲民主は82・1%、共産は98・3%も支持。公明は77・2%が「あまり支持しない」と回答した。

 18日に告示される市長選(8月1日投開票)への関心度は「ある程度関心がある」(55・6%)、「大いに関心がある」(23・3%)を合わせて8割近くに達した。「あまり関心がない」は14・4%、「全く関心がない」は5・5%だった。

ワクチン接種「順調」6割

 仙台市の新型コロナウイルス検査態勢は、充実しているが49・2%、不足しているが45・5%で評価が割れた。ワクチン接種の進み具合は約6割が順調と回答したが、市はワクチンの供給減に伴い、6日に個別接種と集団接種の新規予約を一時停止した。

 検査態勢は「ある程度充実」が最も多く38・5%で、「充実」も10・7%に上った。これに対し「やや不足」は36・0%を占め「不足」は9・5%だった。

 年代別で見ると、70歳以上と60代は「充実」「ある程度充実」が過半数となった。一方、30~50代は「不足」「やや不足」と答えた割合が「充実」「ある程度充実」よりやや高かった。

 ワクチン接種は「ある程度順調」(46・5%)と「順調」(13・6%)が計60・1%に達し「やや遅れている」(26・3%)と「遅れている」(12・9%)の計39・2%を上回った。

 「遅れている」は30代女性が最も多く31・9%。29歳以下男性も30・8%で続いた。「やや遅れている」は40代女性54・8%、40代男性50・0%、29歳以下女性32・7%の順に多く、未接種者が多い若年、中年層のいら立ちがうかがえる。

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