(221)今もまだ人が好きかい春の月/菅原 わかば(2002年~)
故高畑勲監督のアニメ映画「かぐや姫の物語」では、感情を持つ人間の世界に憧れた天界の姫の「罪と罰」が描かれた。地上で恋をし、人の醜さに疲れ、やがて月に帰りたいと願うことで姫の罪は許され、天から迎えが来…
関連リンク
- ・(220)涅槃(ねはん)図に泣きしねずみと野路に会ふ/野見山 朱鳥(1917~1970年)
- ・(219)卒業歌靴箱に靴しづかなり/辻内 京子(1959年~)
- ・(218)春風や地球は海をみなぎらせ/小田島 渚(1973年~)
- ・(217)三月の君は何処(どこ)にもゐないがゐる/照井 翠(1962年~)
- ・(216)掃除機を動かすまでの春うれひ/津高 里永子(1956年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。