女川原発避難路の未整備区間5・8キロ 新年度の事業化決定

 国土交通省は25日、東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の重大事故時に避難道路となる国道398号石巻バイパスの未整備区間について、2022年度の新規事業に採択すると発表した。22年度に調査、設計に着手する。完成時期は未定。

 未整備区間は女川町と石巻市を結ぶ沢田工区(5・8キロ)。同省は県と2市町の要望に基づく調査で、豪雨時に周辺が冠水するリスクを指摘し、内陸部に通じる避難路の必要性に言及。急患の搬送や産業への波及効果といった観点でも新道路の整備が重要との認識を示していた。

 想定ルートの工事に関して、同省の事業評価部会は15日、軟弱な山間部にトンネルを通す技術的な課題を確認し、国直轄による事業が妥当と結論付けた。

 村井嘉浩知事は「災害時の信頼性の高い道路網が構築され、経済社会活動の発展に大きく寄与すると確信する。地元と連携し、早期完成に向けて全力で取り組む」との談話を出した。

 斎藤正美石巻市長は「幹線道路の機能強化で産業、観光、医療アクセスなどに貢献し、石巻圏域の持続可能な街づくりにつながる」と強調。須田善明女川町長は「町にとって日常生活、産業振興などあらゆる面で最も重要な幹線道路。大きな光となる」と期待した。

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