♪君とよく この店に~、なんて鼻歌交じりにやってきたのは、仙台市青葉区片平。学生街には懐かしく、かつ、フレッシュな空気が漂う。東北学院大土樋キャンパスの、正面向かいに昨年7月オープンしたパン屋さんがあるというので、出かけた2人だ。
モダンな建物の1階に目指した「土樋パン製作所」はあった。入り口すぐに魅力的なパンたちが並び、いやすこはパン選びからだ! 「こんなに食べられる?」と言いながらも、「冷凍できるし」と次々とトレーに(笑)。
紙コップの飲み物を手にして席に着けば、テラス窓から降り注ぐ春の日差し。広々とした店内を見渡せば、窓際のカウンター席には若い人が1人または2人で。真ん中の大きなテーブルにはお子さん連れのお母さんや、シルバーグレーの男性グループ、さらにパソコンで仕事をしている人と、年齢層も活用法も幅広い。この独特の自由度は学生街ならでは、かも。壁には「できるだけ宮城の素材」「できるだけ捨てないように」「サスティナブレッド 持続可能なパン屋」と、同店の目指すところが掲げられている。
そうこうしているうちに、アルバイト学生の面談を終えたという店長の黒沢剛さん(38)がやってきた。まずは「サスティナブレッド」から話を伺う。「うちの会社は各種飲食店を経営しているのですが、社長が捨てるのだけはやめたいという強い思いを持っているんです」と黒沢さん。このお店では、人気商品の「至福のクロワッサン」が残った場合、「背徳のクロワッサン・ダマンド」にリメークして商品棚に並ぶそう。値引きして売るのではなく、付加価値をつけて新たな商品に生まれ変わらせるというわけだ。
サクッとしたバターの香りもほのかなクロワッサンをいただくと、朝はこれに決まり!と思い、リメークのクロワッサン・ダマンドを一口かじれば、ラムとアーモンドが程よく利いた濃厚なパイ菓子に、これはスペシャルなティータイムにぴったりと思ってしまう。まさに背徳的味わい。ネーミングも黒沢さんが付けたそうだ。
オープンして1年足らずだが、東北学院大と協力し、学生さんの祖父が栽培した規格外のリンゴを活用したパンを商品化。廃棄のロスを減らす試みとして話題になった。「今も大学のホームページを通じて、規格外で流通から外れた果物などを使えないか、一緒に取り組む農家さんを募集しています」
学生街のお店らしい話題は他にも。アルバイトに来ていた東北大の学生に、卒業の時、約7キロのフランスパンを作ってサプライズプレゼントしたそうだ。「遊び心は大切。おいしいパンの提供は楽しくやりたいですね」とにっこり。
基本は安全・安心・サスティナブルに季節感。「できれば、具材はみんな宮城産にしたいです」。食パンも果汁を染み込ませて作ってみたいと話す。
新鮮しらすともっちり感のバランスがいい「淡路島産しらすのフォカッチャ」に替わって、次にどんな季節商品が生まれるか、次のサスティナブレッドはいかに♪ と2人も楽しみを膨らませながら、「また来ようね」と街へ戻った。
サスティナブル(Sustainable)は、sustain(持続する)とable(~できる)からなる言葉で、「持続可能な」を意味している。
人類が豊かに生存し続けるための基盤である地球環境は、限界に達しつつあり、これまでの消費型社会・経済の論理では地球はもたなくなると考えられている。そんな危機からの脱出のため世界中で今、サスティナブルな社会実現への模索が始まっている。
いやすこ的にはまず、食べきれないパンの保存を調べてみた。
冷凍保存に向いているパンは、食パン、フランスパンやベーグル、クロワッサン、カレーパンや焼きそばパンなど。
一方、冷蔵保存に向いているパンとしては、生クリームや生のフルーツを使ったパン。サンドイッチなど、水分の多い野菜を使ったパンが挙げられる。
多く買った時は、一つ一つ密閉して、すぐに保存するのが望ましい。
土地には、その土地ならではの食があります。自他共に認める「いやすこ(仙台弁で食いしん坊のこと)」コンビ、仙台市在住のコピーライター(愛称「みい」)とイラストレーター(愛称「画伯」)が、仙台の食を求めて東へ、西へ。歩いて出合ったおいしい話をお届けします。
土地にはその土地ならではの食があります。自他共に認める「いやすこ(仙台弁で食いしん坊のこと)」コンビ、仙台市在住のコピーライター・みうらうみさんとイラストレーター・本郷けい子さんが仙台の食を求めて東へ、西へ。歩いて出合ったおいしい話をお届けします。
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