3月に発表された2021年のマスターズ水泳の記録で、仙台市泉区の荒井陽一郎さん(90)が90~94歳の部で世界2位に輝いた。東日本大震災で石巻市の自宅が被災し、身を寄せた遠方の地で水泳の楽しさに目覚めた。「八十の手習い」で快挙を果たした荒井さんは「世界一は難しいだろうが、今後も泳ぎ続けたい」と意欲満々だ。
荒井さんのタイムは50メートルの平泳ぎで1分00秒08。21年4月に宮城県利府町であった日本マスターズ短水路大会で記録した。公認記録として国際水泳連盟に送られ、同年の90~94歳の部でドイツの男性に続く順位となったことが発表された。
本格的に水泳を始めたのは13年。震災の津波で石巻市の自宅が全壊し、市内の次女宅を経て奈良県生駒市に住む長女の家で暮らしていた時だった。
高校時代に始めた陸上競技を高齢になっても続けていたが、打ち込んでいた円盤投げの練習場所が長女宅の近くになかった。筋トレのため入会したスポーツクラブで、たまたまプールに入り、同年代の仲間より泳ぎが速いと気付いた。
14年に奈良県の県民体育大会に出場し、80歳以上の部の25メートル平泳ぎで優勝。水泳に一層のめり込むきっかけとなった。
15年に泉区の長男宅に移ると、区内のスポーツクラブに入会。週に3、4日、1時間弱ずつ練習を続けるうち、各種のマスターズ大会などでトップになったり、大会記録を打ち立てたりするようになった。
「子どもの頃は北上川で泳いだが、生駒市に行くまでプールで泳いだことはなかった」という荒井さん。「陸上に加え、若い時から食料品販売の仕事で石巻の坂道を自転車で上り下りしていたのが、体を強くしたのかもしれない」と笑う。
「何よりも家族の支えのおかげ」と感謝の気持ちを胸に、今後もマスターズ大会に出場して水泳を楽しむつもりだ。
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