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ワクチン3回目どうする? WEBアンケート 「効果見えにくい」若い世代顕著

 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、河北新報社は無料通信アプリ「LINE(ライン)」で読者らを対象にアンケートを実施した。「受けたくない」と回答した人のうち、6割弱が「接種の効果が見えにくい」と疑問を感じていた。

 3回目接種を「受けたくない」は、22・4%に当たる103人が選択した。理由(複数回答)は「副反応が心配なため」が68・9%で最も多く、次いで「長期的な安全性が心配なため」が63・1%。その傾向は接種率が伸び悩む若い世代で顕著だった。

 「感染者が減らず接種の効果が見えにくいため」は3番目に多く、57・3%。3回目接種が遅れている20~40代では、全体の74・6%を占めた。

 回答者からは「多くの人が接種したが(新規感染者数は)減っていない」(仙台市・40代会社員男性)、「新しい変異株に対応しているか分からず、将来の身体への安全性も分からない状態で受けようとは思わない」(仙台市・40代主婦)などの声が寄せられた。

 3回目接種に前向きな回答は341人(74・1%)。内訳は「すでに受けた」が266人(57・8%)、「受けたい」が75人(16・3%)。

 理由(複数回答)のうち「クーポンなど特典を受けるため」は2・9%、「周りの視線が気になるため」は4・1%にとどまった。3回接種を条件に旅行料金などを割り引く施策が動機付けになっているとは言えない一方、多数が同調圧力を感じている様子もうかがえなかった。

 病気や体質といった接種できない事情を抱えた人は3・5%だった。

 年代別では「すでに受けた」「受けたい」の合計が60代以上で91・4%、50代76・9%、40代55・3%、30代以下68・8%になった。

 アンケートは11~14日、「読者とともに 特別報道室」のLINEで友だち登録をする人に協力を呼びかけ、460人から回答を得た。一般の世論調査とは異なる。

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