坂道の先に新緑と雪の回廊 宮城のサイクリングロード(2)

 ロードバイクが人気だ。屋外で黙々とペダルを回すサイクリングがコロナ下に脚光を浴びている。手軽に楽しめる川沿いの道、アップダウンの激しい峠道。多種多様な宮城県内のコースから記者のお薦めを紹介する。

雪の壁を縫って駆け抜ける我妻さん=4月24日

蔵王エコーライン(蔵王) 

 蔵王連峰を駆け上がる蔵王エコーラインは一年で最も美しい季節を迎えた。16・7キロに及ぶ坂道は正直きつい。きついが、その先には新緑のグラデーションと雪の回廊が待っている。

 蔵王町の蔵王エコーライン入り口を出発し、滝見台、旧料金所、すみかわスノーパーク、賽(さい)の磧(かわら)、駒草平、大黒天を経て蔵王ハイライン入り口を目指す。22日開催の山岳ロードレース「日本の蔵王ヒルクライム」(蔵王町など主催)のコースでもある。

 大会に出る町職員の我妻敏さん(56)は「アップダウンでなく、アップしかない。走り切るのに必要なのは気持ち」と話す。体力に自信がない人は「今日は旧料金所まで」と無理をしないことも大切と言う。

 大会の下見で訪れた仙台市の会社員遠山健太さん(33)は約2時間で登り切った。「全国有数のつらいコース。その分、達成感が得られる」。雪の壁で写真を撮り、遠刈田温泉で疲れを癒やすのも楽しみだ。

 長い下り道では事故が起きやすい。無事に帰宅するのがゴールだ。大会事務局の町スポーツ振興課担当者は「山頂は気温が10度ぐらい違う。防寒対策も忘れずに」と呼びかける。
(白石支局・岩崎泰之)

[メモ]大鳥居前から蔵王ハイライン入り口までの標高差は1197メートル。トイレは滝見台周辺や賽の磧、駒草平に整備されている。蔵王ハイラインは自動車専用道路のため大会以外は走れない。3年ぶりの開催となる「日本の蔵王ヒルクライム」には全国から600人が出場し、健脚を競う。

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