加美富士目指して田園疾走 宮城のサイクリングロード(1)

 ロードバイクが人気だ。屋外で黙々とペダルを回すサイクリングがコロナ下に脚光を浴びている。手軽に楽しめる川沿いの道、アップダウンの激しい峠道。多種多様な宮城県内のコースから記者のお薦めを紹介する。

薬莱山をバックに鳴瀬川沿いも走る「やくらい周遊ルート」=2020年10月

やくらい周遊ルート(加美)

 加美富士と呼ばれる美しい円すい型の薬莱山(553メートル)が「やくらい周遊ルート」の最大の魅力。田園の一本道や、鳴瀬川の土手沿いなど変化に富んだサイクリングを楽しめる。

 「稲刈り前の田んぼは黄金色に輝き、春は水を張った田に新緑が映る。薬莱山への上りはいいチャレンジになる」。加美町観光まちづくり協会の朝川忠俊会長(46)は、ルートの季節ごとの魅力を語る。

 40・2キロのコースの走行は約4時間。沿道には江戸時代の侍屋敷で国の重要文化財「松本家住宅」などもあり、歴史探訪を組み込んだツアーも可能だ。温泉施設「やくらい薬師の湯」でサイクリング後の汗も流せる。

 加美町を中心とした鳴瀬川・薬莱山エリアは、2017年に観光ルート「ジャパンエコトラック」に認定された。周遊ルートはその一つで、山形県大石田町まで続く「347きずなルート」(62・7キロ)などの長短4ルートも選べる。

 町最大のアウトドアイベントが10月の「SEA TO SUMMIT宮城加美町大会」。自転車に加え、鳴瀬川のカヌーと薬莱山登山を1日で体験できる。自転車を入り口に、幅広いアウトドア体験が可能だ。
(加美支局・阿部信男)

[メモ]やくらい周遊ルートの最大標高差は311メートル。町内のレンタルサイクルは、やくらい薬師の湯、陶芸の里ゆ~らんど、中新田B&G海洋センターの3カ所。ロードバイクやマウンテンバイクが選べる。連絡先は加美町産業振興課0229(63)6000。

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