(266)馬上子は父を忘れて風薫る/高柳 克弘(1980年~)
伊達政宗は晩年、<馬上少年過ぐ>と青春時代を振り返って漢詩にした。政宗が家督を継いだばかりの頃、父輝宗が畠山義継の謀反によって拉致され人質にされた。輝宗は自分もろとも畠山一党を鉄砲で打ち果たすよう政…
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。