ジャガイモ新スイーツ、復興の糸口に 北海道地震被災地の厚真町民ら考案

氷室熟成ジャガイモを使ったスイーツ

 2018年の北海道地震で最大被災地となった厚真町に新スイーツが誕生した。貯蔵庫で寝かせた町産ジャガイモを使った洋菓子「氷室熟成あつまいも夢のスクープ」。隠れた町の名産を復興の足掛かりにしようと町民らが考案した。

 火山灰地の厚真町は地下層に豊富な水を蓄え、自然の水耕栽培のような環境下でメークインが育つ。収穫後、室温0~2度の氷室倉庫で半年間熟成させることで糖度が12度まで上昇。道内産のバターを加え、しっとりとして濃厚なプチケーキに仕上げた。

 考案したのは12年前から氷室熟成に取り組む飲食店経営下司義之さん(61)。地震で大型氷室の倉庫が破損する被害に見舞われながら、東北などから支援に訪れたボランティアらの窓口役も務めた。地域復興の糸口としてスイーツの商品化に乗りだし、21年4月に販売を開始した。

 下司さんは「町の財産を活用した商品を作りたかった。ネーミングには『スクープ(話題)になりたい』『スプーンですくうくらいの小さな幸せを大切にしたい』との思いを込めた」と話す。

 価格は4個入り箱タイプ1080円。厚真町観光協会オンラインショップなどで販売する。ふるさと納税の返礼品にもなっている。

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