パックご飯の生産増強へ アイリスオーヤマ、佐賀に製造ライン新設

鳥栖工場への製造ライン新設に関する協定を交わす大山会長(右)、橋本康志鳥栖市長

 アイリスオーヤマの大山健太郎会長は11日、パックご飯など食品事業で生産能力を積極的に強化する方針を明らかにした。小麦価格高騰や円安により、国産米を原料とするコメ関連製品の競争力が高まるとの見通しを示した。角田工場(宮城県角田市)、鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)で生産を増強する。

 同社グループは現在発光ダイオード(LED)などを生産する鳥栖工場に、精米・パックご飯と炭酸水の製造ラインを新設し、2023年3月から順次稼働させる。精米・パックご飯の製造拠点は角田工場と亘理工場(宮城県亘理町)に次ぐ3カ所目、炭酸水は富士小山工場(静岡県小山町)に次いで2カ所目となる。

 投資額はパックご飯が50億円、炭酸水が70億円。稼働から3年で出荷額100億円程度を見込む。

 角田工場も4月末、パックご飯の生産を2ラインから3ラインに増設した。大山氏は鳥栖市役所で11日にあった記者会見で「単身世帯が増え、ライフスタイルが変わり、パックご飯需要は伸びているが、供給が間に合っていない。炭酸水は富士小山工場から全国に供給しているが、物流費が大きい」と背景を説明した。

 また、「東京電力福島第1原発事故に伴う規制の影響で、宮城のコメは(中国に)輸出できない」とも語り、鳥栖工場で生産したパックご飯、炭酸水とも、中国や台湾、東南アジアに輸出する計画を示した。

 大山氏は「ウクライナは小麦の輸出ができない。炊飯需要は伸びないが円安が続く限り、コメ加工品の競争力が高まる。餅の生産も強化している」とコメ加工品には追い風が吹いているとの見方を示した。

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