東北一のセロリ産地である山形市で春作の旬を迎えている。「山形セルリー」の名称で地位を確立し、2018年4月には農林水産省の地理的表示(GI)保護制度の対象に登録された。会田和夫さん(73)は約50年前に市内で初めて生産に取り組んだ農家の一人。収穫までに7カ月かかるが、「野菜作りは難しいほど魅力がある」と手間暇を惜しまない。
山形セルリーは小株の「ひめセルリー」、大株の「とのセルリー」の2種類があり、軟らかい食感が特長だ。会田さんは農地約30アールで栽培。飲用にできる井戸水を使用することで、くせのない味になるという。
鮮度が良くかつ価格の高い西洋野菜を作ろうと考えたのが参入のきっかけだった。セロリ栽培の第一人者として知られた東京の農家、伊藤仁太郎さん(故人)の下で3カ月間の研修を受け、帰県後にビニールハウスを建てた。
当時はセロリが「人口1万人に1ケース(6株入り)」(会田さん)の消費量にとどまり、ファンの拡大が課題だった。
仙台市にも広めようと、同市の中央卸売市場を訪れ、担当者に直談判。「明日から自分の車で持ってこい」との回答を得て、毎朝トラックにセロリを積んで県境をまたいだ。新型コロナウイルスの感染拡大前まで、仙台市中心部で山形市農協職員らと直売会を開き、消費を拡大してきた。
山形セルリーを未来へ残そうという動きも進む。同農協によると、1998年の売り上げは1億1000万円だったが、栽培農家の高齢化などに伴い2013年は4080万円まで落ち込んだ。危機感を持った農協は15年に栽培ハウス団地(5ヘクタール、79棟)を整備。現在は新規就農者ら約10人が栽培している。
昨年の出荷量は約280トンで、同農協は今年の目標を300トンと掲げる。会田さんは「同じ野菜を作る仲間は大事だ。自分も気力と体力がある限り、作り続けたい」と語る。
出荷は6月末ごろまで。秋作は10~11月ごろに旬を迎える。
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