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(276)濡れをるか泉の底の石の粒/島田 牙城(1957年~)

 水の中にあればその石は濡(ぬ)れているに違いありません。しかし作者はその事実に疑いを投げかけています。濡れるということは物の表面に水が付くこと。それが分かるのは乾いた空気中でのことです。水中にある物が濡れるという認識は成り立つのでしょうか。また、泉は水が湧き出る神秘的な存在です。石の粒も人の手の届…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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