(271)島中の修羅浴びて降る蝉(せみ)しぐれ/平敷武蕉(1945年~)
1972年、戦後長らく沖縄を占領していたアメリカから日本への返還は、「核抜き・本土並み」返還と言われた。後に「核密約」の存在が明らかとなり、また米軍基地も日米地位協定も、本土と比べて明らかに不平等な…
関連リンク
- ・(270)ほととぎすあすはあの山こえて行かう/種田山頭火(1882~1940年)
- ・(269)筍(たけのこ)や雨粒ひとつふたつ百/藤田 湘子(1926~2005年)
- ・(268)白牡丹(ぼたん)大河のひびき湛(たた)へをり/角谷昌子(1954年~)
- ・(267)薔薇匂ふいつも何かの潜伏期/橋本 善夫(1957年~)
- ・(266)馬上子は父を忘れて風薫る/高柳 克弘(1980年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。