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(277)音楽の誕生五月の雲割つて/江藤 文子(1947年~)

 空を見ていたのだろう。ふいに雲が割れ、初夏の瑞々(みずみず)しく明るい陽光が大地に降り注ぐ。天と地の劇的な展開とともに、全身が夏に向けて開けていくような解放感を感じたとき、心の中にまさに音楽の第1音目が鳴り出した。句の景の大きさから、壮大な交響曲を連想する。作者は音楽好きなのであろう。まるで自身が…

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