4病院再編 候補地先行「いかがなことか」 仙台市長、県と2市に苦言

記者会見で質問に答える郡市長=31日、仙台市役所

 「望ましい病院の形を議論してから場所を決めるのが本来の流れ」。仙台市の郡和子市長は31日の定例記者会見で、県が主導する仙台医療圏4病院の再編構想で、移転の議論が進む状況に疑問を示した。

 名取市と富谷市は5月27日、病院の建設候補地を村井嘉浩知事に提案したが、仙台市は当日まで内容を知らされなかった。

 市は市内の医療提供体制の課題を話し合う有識者会議の初会合を同19日に開いたばかり。4病院再編も議題とする方針だっただけに、「医療体制を構築する議論が進まない中で候補地が出てきたことはいかがなことかと思う」と、県と2市の姿勢に苦言を呈した。

 村井知事が4病院の再編構想を打ち出した2021年9月以降、仙台市と県の議論はかみ合わず平行線をたどっている。郡市長は「知事とも話はしている。誘致合戦や県対仙台市という構図で報じられることは、医療全体を考える上で望ましくない」と建設的な議論の必要性を訴えた。

 2市への対案として仙台市が市内の候補地を提示する可能性には「今のところ、そういうことは難しい」と否定した。

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