東北の山で鍛えた脚力 仙台のトレイルランナー、世界選手権代表入り

11月の世界選手権に向けて練習に励む須賀=宮城県利府町の県民の森

 11月にタイで開かれるトレイルランニング(山岳レース)の世界選手権に仙台市宮城野区の会社員須賀暁(さとる)(34)=山形県金山町出身=が初出場する。日本代表に選出された男女10人で唯一の東北勢。「東北の山で鍛えた実力を発揮したい」と上位入賞を目指す。

須賀選手、上位入賞目指す

 世界選手権は11月3~6日、タイ北部チェンマイで40キロの「ショート」など5種目が行われ、須賀は最も長い80キロの「ロング」に出場する。当初は2021年11月に開催予定で、新型コロナウイルス禍を受け2度延期された。「本番への準備期間が長くなった」と前向きに捉える。

 須賀は山形中央高陸上部で本格的に長距離走を始めた。進学した東北学院大でも競技を続けたが、腰痛で思うように結果が出なかった。3年時に県民の森(宮城県利府町)で練習すると痛みを感じずに走れ、泉ケ岳(仙台市泉区、1175メートル)の山頂から望む街並みや海の景色に感動し、山道を走るようになった。

 翌年、福島県の安達太良山であったトレイルランの大会に初めて出場。「つらくても純粋に走ることを楽しむ人たちの姿が衝撃的だった」ととりこになった。

 11年にJR東日本仙台支社に就職。100マイル(約160キロ)のレースで徐々に頭角を現し、国内外の主要大会に出場した。20年12月に静岡県であった伊豆トレイルジャーニー(66キロ)で3位に入り、世界選手権の切符を手にした。

 須賀は「高校や大学で全国大会に出られず悔しい思いをしたからこそ、代表になることのうれしさを実感した」と振り返る。

 仕事の日は片道15~20キロを走って通勤し、休日は未明から県民の森や県内外の山で約60キロの距離を踏む。月1回のペースで大会に参加し、5カ月後の大舞台に照準を合わせる。

 結果を期待される緊張感もあるが、「山を楽しめば自然と結果はついてくると信じる」と快走を誓う。

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