きょうは父の日。男は年を取るほど父親に似てくると言われる。この若者、20歳にして、ここまで父をほうふつとさせるとは。遺伝子の働きは相当強いとみえる。4月の柔道全日本選手権を制した斉藤立(たつる)選手である▼父は1984年ロサンゼルス、88年ソウル両五輪で95キロ超級を連覇した仁(ひとし)さん(青森市出身)。首を振って畳に上がり、手を大きく上げて相手に挑む姿は津軽弁で「ふっとじ」(そっくり、同じ)▼立選手が中1の冬、仁さんは54歳で亡くなった。病床の父が次男に最後にかけた言葉は「稽古に行け」。幼い時から仕込まれた体さばきで父の得意技、美しい体落としを放つ。全日本柔道連盟の山下泰裕会長は「じん(仁)ちゃんの魂がこもっている」と言う▼仁さんは「私の原点は横殴りの雪に向かって『なにくそ』と思う心、じょっぱり」と語っていた。思い出すのは、ソウルの表彰台で流した涙。不振だった日本柔道の威信を背負って闘い、守った▼その父が息子を認め、涙を流すのは、五輪の表彰台の真ん中に立つ時だろう。全日本で優勝した際、立選手は言った。「こんなところで終わっていられない」「何が何でも勝ち続けていこうと強く思っている」。じょっぱりもどんと受け継がれたよう。古里へ、思いはせる日でもある。(2022・6・19)
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