仙台市青葉区の旧宮城町エリアに当たる宮城西部地区の住民が中心となり、周辺一帯の昔の暮らしを二つの冊子にまとめた。過疎化や高齢化が著しい同地区では昭和の歴史や文化、風習を知る住民が年々減少。貧困や開発の遅れといった障壁をはねのけ、力強く生きた先人の姿を次世代へ伝えようと企画した。
冊子は「大倉・定義いまむかし」(117ページ)と「作並・新川いまむかし」(79ページ)で、どちらもA5判。住民と市宮城西市民センターのスタッフが連携し、2018年度から地区の各地で高齢者から昔話を聞き取るなどし、さまざまな逸話や古い写真を集めた。イラストも住民が手がけた。
大倉・定義編で興味深いのは、山形県側から嫁いできた女性たちの話だ。
1963年に十里平地区に来た山形市の女性は知人に「(都会の)仙台に(婚家を)世話するから」と言われたのに、山林ばかりで驚いたという。「定義さん」と親しまれる西方寺から4キロほど奥で交通の便が悪く、花嫁姿の女性が新郎運転の耕運機で集落入りした写真が残る。
西方寺までバス路線を誘致しようと、住民が63年に自分たちで寺近くにスキー場を造った話も読ませる。スキー客が約2キロ手前の終点から歩いて訪れるほど人気となり、市が路線の延伸を決めた経緯が描かれる。
作並・新川編には、カヤ運びのエピソードなどを収録。60年前後まではかやぶき屋根の家も多く、ふき替え用のカヤを刈って集落に運んだ。近道で国鉄(現JR)仙山線のトンネルを通る際には、丈が長いカヤを横にして背負うため、列車が来ると壁にへばりついてやり過ごしたという。
センターの小笠原俊幸館長は「昔の暮らしなので、つらい話ばかりかと思ったが、貧しいながらも楽しい話が多かった。多くの人に読んでほしい」と話す。
連絡先はセンター022(393)2829。
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