河北春秋(7/1):今年は「新幹線イヤー」だと、JR東日本が…

 今年は「新幹線イヤー」だと、JR東日本がPRに力こぶを入れている。3月22日に秋田新幹線が開業25年、6月23日には大動脈の東北新幹線が40年を迎えた。そしてきょう7月1日は、30年前に山形新幹線が発進した日である▼全国初のミニ新幹線は当初、トラブルが頻発した。東北新幹線との連結器故障、踏切でのアクシデント、冷房不調など1カ月で20件超。「ガタガタ新幹線」と、くさす人もいたが、時間、経済など「つばさ効果」は大きく、初代の車両、シルバーメタリックの「400系」も精悍(せいかん)で人気が高かった▼新幹線イヤーは12月1日、東北新幹線八戸延伸から20年となる。栗原景さん著『東北新幹線沿線の不思議と謎』によると、盛岡から青森へのルートは、その八戸経由の東回りと、大館・弘前経由の西回りで誘致合戦があった▼決着させたのは、当時の田中角栄首相の発言だという。「東回りにすれば、羽越新幹線を同時に完工させ、奥羽新幹線についても考える」。1973年のことだ▼山形県は2013年度から県民運動を展開し、山形新幹線フル規格化・奥羽新幹線(福島-秋田間)と羽越新幹線(富山-青森間)の早期実現に力こぶを入れている。角栄発言と基本計画決定から半世紀-。来年は、そんな節目の年になる。(2022・7・1)

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