仙台南、8強越えへ高い意識 熱戦開幕・高校野球宮城大会(中)

 第104回全国高校野球選手権宮城大会は5日に開幕し、8日から64チームが甲子園出場を目指して戦いを繰り広げる。熱戦の幕開けを前に、新たな歴史を刻もうと奮闘する3校を紹介する。(北村早智里、島形桜)

打撃練習に励む仙台南の桜田主将

 2017年の秋季県大会で3位となって東北大会に初出場し、公立の実力校として認知度が高まった。今年は1年生20人が入部し、総勢47人の部員を抱える。夏は1998年、2019年の8強が最高で、壁を越えるための挑戦となる。

 エース左腕の中川陽市郎(3年)を軸とする投手4本柱と、切れ目のない打線が強み。「どこから始まっても打てる打線」を目指す松木健林(たけしげ)監督は、5番の小野広翔(ひろと)(3年)を「裏の1番」と位置付ける。足の速い選手、つなぎの選手、長打力のある選手を下位に織り交ぜ、どの回でも1点を奪えることが理想だ。

バッティング練習に励む選手たち

 今春の県大会は2回戦で敗退したが、東北大会準優勝の東北を相手に7長短打を放ち、互角の戦いを繰り広げた。打撃が好調で、地区大会優秀選手に選ばれた捕手の阿部泰生(たいせい)(3年)が9番に入る。ある時は1番、ある時は中軸の役割も果たす。阿部は「下位で気持ちも楽に打てたのかもしれない」と振り返る。

 機動力も兼ね備える。中学時代は陸上部に所属した不動の1番田中滉也(3年)をはじめ、俊足の選手が多い。攻撃の幅が広がり、エンドランなど走塁面でも相手に重圧をかけることができる。

練習の合間におにぎりをほおばる選手

 グラウンドの外には10合炊きの炊飯器が三つ。マネジャー7人が握った塩、鶏そぼろ、ツナマヨネーズのおにぎりを練習の合間に全員でほおばる。「仲の良さが打線のつながりを生んでいる」(桜田晴(はれる)主将、3年)「何でもはっきり言い合えるいい関係」(阿部)。チームの雰囲気は上々のようだ。

 「3年生の意識の高さは過去一番といってもいい」と松木監督。グラウンドのスコアボードには「心は熱く、頭は冷静に」の文字が刻まれる。言葉通りのプレーで勝ち進み、歴史を塗り替えたい。

チームスローガンは「心は熱く 頭は冷静に」。
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