宮城・川崎の風力発電計画 「蔵王の眺望影響回避を」 県審査会が答申案

宮城県川崎町

 関西電力が宮城県川崎町で計画する風力発電事業を巡り、県環境影響評価技術審査会は6日、関電の計画段階環境配慮書に対する答申案をまとめた。蔵王連峰の眺望への影響を回避し、お釜の展望台から風車が一切見えないよう配置を検討することなどを盛り込んだ。近く村井嘉浩知事に答申する。

 答申案は事業の想定区域に重要な野鳥の生息地があり、手つかずの自然が多く残ることから「動植物や生態系への重大な影響が懸念される」として、想定区域からの除外やさらなる絞り込みを要請。住民に対して積極的に情報提供を行い、理解を得た上で事業を進めることも求めた。

 県庁と審査委員らをウェブでつないだ6日の会合で、関電側はお釜の展望台からの眺望に風車の設置イメージを重ねた画像と動画を示した。景観が専門の平野勝也会長(東北大災害科学国際研究所准教授)は、19基の風車がおおむね見えることについて「お釜からの展望に深刻な影響を与えることは間違いない」と批判。画角が広いため「実際より風車が小さく見えるのでは」と画像の妥当性にも疑問を呈した。

 審査会の答申と川崎町の意見を踏まえ、村井知事は8月1日までに関電に意見を提出する予定。

 関電広報グループの担当者は取材に「事業を実施するかどうかも含め、今は未定の段階だ。今後の調査を踏まえ検討したい」と話した。

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