南三陸の海水浴場、「ブルーフラッグ」取得へ 国際環境認証、来夏にも

 宮城県南三陸町は、志津川地区の海水浴場「サンオーレそではま」の国際環境認証「ブルーフラッグ」取得に向けた調査や整備に乗り出す。世界的に知られる旗印を目標に掲げることで、町の目指す安全で美しく環境教育も活発なビーチづくりを一層進めるのが狙いだ。

海開き前から観光客が訪れているサンオーレそではま=3日

審査は毎年

 ブルーフラッグは水質や安全性、環境保全の取り組み、環境教育の機会提供などに関する33の基準を満たしたビーチやマリーナにお墨付きを与える仕組み。国際機関「国際環境教育基金」(FEE、本部デンマーク)が認証し、毎年の審査で更新する。

 町は基準の達成に向け、海水浴場開設期間中の水質調査を今季はほぼ毎日実施するほか、砂浜へのスロープを設けるなどの工事を行う。シーカヤックなどの体験型コンテンツを増やし、ビーチの環境保全に関する町民向け勉強会も開く予定。

 一般社団法人日本ブルーフラッグ協会(神奈川県藤沢市)のマネジメントを受ける費用を含め、町は関連経費約1683万円を本年度一般会計補正予算に盛り込み、町議会6月会議で可決された。早ければ来年夏の海水浴場開設前の認証取得を見込む。

16日海開き

 サンオーレそではまのある志津川湾は2018年、海藻藻場として初めてラムサール条約登録湿地となった。町は持続的な保全や環境教育の形を官民で探る中、コンセプトが重なるブルーフラッグに注目。町によると、欧州では認知度が高いものの、国内で認証を取得しているのは神奈川県内を中心に6カ所のみで、東北での取得はまだない。

 町商工観光課の宮川舞課長は「ブルーフラッグ自体が目的ではなく、毎年審査を乗り越えることが志津川湾を目指す姿に近づける手段になる。取り組みを目に見える形にすることで『旗を守ろう』という機運を高めたい」と話す。

 サンオーレそではまは東日本大震災で被災後、17年に復旧工事が完了した。今季は16日に海開きがあり、8月21日まで海の家や飲食のテントが出店される(7月は土日祝日のみ)。

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る