「鎮魂の水盤」で足洗う海水浴客 陸前高田の復興公園、心ない行為に困惑

復興祈念公園の水盤。小さな看板を設置したが効果は未知数だ=22日

 岩手県陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園にある水盤で、足を洗う人が相次いでいる。海水浴客が砂などを落としているとみられる。東日本大震災の犠牲者を悼む施設での心ない行為に、公園の管理者は困惑している。

 水盤は震災津波伝承館と道の駅高田松原の間にあり、約7メートル四方。海側には「献花の場」、防潮堤上に「海を望む場」がある。水が津波を想起させ、追悼・鎮魂の場に向かう起点と位置付けられている。
 道の駅から徒歩5分程度の場所に高田松原海水浴場があり、17日の海開き以降、水盤で足に付いた砂を落としたり、サンダルを洗ったりする人が続出。市観光交流課は「無料の道の駅駐車場を利用する海水浴客が帰りに足を洗っているのだろう」と推測する。
 祈念公園を管理する一般財団法人「公園財団」は海開き前に水盤の意義を説明する看板を2カ所に設置したが、4連休初日の22日も家族連れが汚れた足を水盤に入れていた。
 市では震災で関連死を含め1559人が亡くなり、202人が行方不明となっている。財団の担当者は「水に触れる程度であればいいが、目に余る場合は声を掛けて注意したい」と話した。

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