3年ぶり通常開催の仙台七夕、曜日の並び「当たり年」 活況に期待、第7波懸念も

仙台七夕まつりの会場となるアーケード街。3年ぶりの通常規模開催で多くの人出が見込まれている=20日午後7時ごろ、仙台市青葉区のサンモール一番町商店街

 新型コロナウイルス禍を経て3年ぶりに通常規模で開催される仙台七夕まつり(8月6~8日)を巡り、主催する協賛会などの関係者が期間中の人出に気をもんでいる。曜日の並びは土日を含む「当たり年」とあって多くの集客が見込まれる一方、今月に入ってコロナ感染が急拡大。「にぎわい復活はうれしいが、感染拡大は脅威。厳戒態勢で臨む」と緊張感の中で準備を進める。

 「今年は最高の日取りと喜んでいた。ここに来てこんな感染状況になるとは…」。協賛会の担当者は、複雑な表情を浮かべる。

 協賛会はコロナ禍の2020年、現在の形式になった1946年以降、初の中止に踏み切り、21年は大型飾りを大幅に減らして開催した。

 今年は3年ぶりに多くの個店が参加し、19年の7割強に当たる222本の大型飾りが出展する。さらに今年の開催曜日は5、6年に1度の「土、日、月」。前夜祭の仙台七夕花火祭も3年ぶりにコロナ禍前と同規模で行われる。「花の金曜」に花火で盛り上がり、土日の祭り本番に至る流れで、協賛会の担当者は「にぎわい創出効果が極めて大きい」とみる。

 近年の人出は表の通り。同じ曜日構成の年をみると、東日本大震災で観光需要が冷え込んだ11年でさえ200万人を超えた。協賛会は今年の人出を昨年より5割増の200万人程度と見込む。ただ関係者を悩ませるのが「第7波」の行方だ。20日の仙台市の新規感染者は1242人に達し、過去最多を大幅に更新した。

 協賛会は感染対策を徹底する計画で、担当者は「来場者の行動が鍵を握っている。伝統ある祭りをニューノーマルの方式で成功させたいので、対策にぜひ協力してほしい」と訴える。

主催者、マスク着用・食べ歩き自粛を呼びかけ

 仙台七夕まつりを主催する協賛会は、専門家に相談して新型コロナウイルス感染対策ガイドラインを作成し、基本的な感染対策の徹底を来場者らに強く呼びかけている。

 協賛会は、体温が37・5度以上の人らは来場しないよう要請。熱中症対策のため国や県が推奨する屋外での「脱マスク」についても、混雑を考慮し、マスク着用を求める。

 商店街の各店には露店で飲食物を販売しないよう協力を依頼。来場者にはアルコールを含む食べ歩きを自粛するよう求める。水分補給はペットボトルや水筒の活用を推奨する。

 吹き流しは人が触れられないよう、地上から2メートル以上の高さに設置。人の波がスムーズに流れるよう、アーケード街は右側通行を促す。手指消毒できる「コロナステーション」も2カ所に設ける。

 要所には「密にならないでください」などと記したプラカードを持った警備員を配置する。協賛会の担当者は「『自分ぐらい、いいだろう』という気の緩みが感染を招く。互助の精神を大事にしながら祭りを楽しんでほしい」と訴える。

「土、日、月」という開催曜日もあり、今年の仙台七夕まつりは多くの人出が見込まれる=2019年8月
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