<Eパーソン>みやぎ工業会/鎌田充志理事長

 宮城県内のものづくり企業で組織する「みやぎ工業会」の新理事長に6月、岩機ダイカスト工業(宮城県山元町)の鎌田充志社長が就任した。新型コロナウイルス禍で減少した会員の交流機会復活に加え、技能五輪全国大会の宮城招致にも意欲を示す。(聞き手は報道部・小木曽崇)

[鎌田充志(かまだ・あつし)氏]東北学院大卒。1979年岩機ダイカスト工業入社。専務、副社長を経て2012年に社長。みやぎ工業会では16年から副理事長を務めた。66歳。角田市出身。

技能五輪招致に意欲

 -理事長としての抱負は。

 「新型コロナの影響で2年ほど、会員同士の交流会を開けずにいる。ウェブ会合をしても実際に顔を合わせて雑談ができないため、情報が入りにくい。人材育成など、会員の困り事の手助けになることにも対応し、会員がぜひ参加したいと思える活動をしたい」

 「若手技能者のモチベーション向上に向けて技能五輪全国大会の地元招致に取り組んでいるが、県は乗り気でない。大会は(旋盤や溶接など)工業だけでなく接客、プログラミング、配管など幅広い技能を競い合う。県招致に向けて、各業界と連携したい」

 -東北のものづくり産業を取り巻く環境をどう見る。

 「自動車や全世界的に不足する半導体の関連産業はいい状況にあると思う。ただ、自動車産業は半導体不足や中国・上海のロックダウン(都市封鎖)の影響が出ており、安定生産の見通しが立たない」

 「ロシアのウクライナ侵攻などの影響もあり、出荷用の段ボール、原油製品、資材・エネルギー価格が上昇し、コスト増となっているが、製品単価は上げられない。コスト削減や省力化に向け、IoT(モノのインターネット)、DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入を支援する企業の紹介、勉強会も検討したい」

 -自動車産業では次世代技術の導入が進む。

 「自動車部品製造大手の作る物が変わっていくだろう。県内のものづくり産業は、さまざまな要求に対応できることが求められている。エンジンで動く自動車から電気自動車(EV)に変われば、エンジン部品はなくなるかもしれないが、バッテリー部品など新たに必要になる部品もある。自動車の仕事が大きく減るとは考えていない」

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