(333)泳ぐなり水没都市の青空を/堀田 季何(1975年~)
泳ぐのは暑い日が一番です。焼けるような砂浜やプールサイドからざぶんと水に飛び込むとき、爽快感と解放感が突き抜けます。ところがこの句で泳いでいるのは、水没した街の上です。SF作品のような世界ですね。水…
関連リンク
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